手に職の本当の意味とは?資格よりもお金の勉強が必須
2018/12/02


元ダメ経理マン。奥さんと過ごす大切な時間を作るためにアービトラージで脱サラ後、月収100万円達成。奥さんとの時間が1番大事な自由人。
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手に職をつけるとは、専門的なスキルを身につけてお金に変えることです。
日本は現在不景気です。
- 「国家資格を取って一発逆転したい」(20代サラリーマン)
- 「育児と両立出来る手に職が欲しい」(40代主婦)
- 「安定する資格を身に付けたい」(30代OL女性)
大企業が当たり前のようにリストラ・倒産している時代です。安定を求める声が出てくるのはごくごく自然なことです。
しかし、資格を取得したからといって安定するとは限りません。
- 「ユーキャンで資格取ったけど、結局役に立ってない・・」
- 「美容師になったけど、安月給で労働時間も長く、1年で退職した」
- 「医療事務の資格を取ったけど、求人に応募しても受からない・・」
- 「看護師になってみたら想像以上の激務で転職を考えている」
資格を取得しても結果にコミット出来ないケースが多くみられます。
取得する資格を間違えると無駄な努力になりかねません。
実は、資格にこだわる必要は全くありません。資格を取らなくても手に職がある人になれます。
この記事では「高収入になる資格ランキング」「お金に直結するおすすめ資格ランキング」「女性にオススメの手に職資格」「老後も仕事が出来る資格」「落とし穴資格」などをふまえて、手に職の種類をご紹介します。
そして、最後に「手に職」の本当意味を解説します。
目次
最初に覚えておきたい「手に職」の種類
手に職をつけるとは、専門的なスキルを身につけてお金に変えることです。
一言に「手に職」と言ってもたくさんの職業や仕事があります。
「手に職」は大きく3つの種類に分かれています。
- 資格
- 職人
- 独立
順に説明していきます。
1:資格を取って手に職にする
1番わかりやすい手に職は資格取得です。
資格といってもたくさんあるので、ここでは資格について詳しく解説します。
- 手に職をつければ高収入になる資格ランキング
- 現実的でお金になる「手に職」資格ランキング
- 資格がなくても業務が出来る落とし穴資格
上記に分類して順に解説していきます。
手に職をつければ高収入になる資格ランキング
手に職をつけると高収入になる資格のランキングを発表します。高収入が得れる資格であることは間違いありません。しかし、高収入の資格は現実的に目指す事が難しい資格ばかりです。
- 1位 土地家屋調査士(平均年収:1800万円)
- 2位 医師(平均年収:1200万円)
- 3位 弁護士(平均年収:959万円)
- 4位 公認会計士(平均年収:900万円)
- 5位 中小企業診断士(平均年収800万円)
- 6位 社会保険労務士(平均年収:670万)
- 7位 司法書士(平均年収:630万)
- 8位 税理士(平均年収:600万円)
- 8位 行政書士(平均年収:600万円)
- 10位 不動産鑑定士(平均年収:590万円)
参考:https://heikinnenshu.jp/
これらは全て手に職がつく資格ですが、数年単位の勉強が必要な高難易度資格です。すでに社会人として働いている人には時間が確保出来ず、これらの資格を目指すのは現実的ではありません。
現実的でお金になる「手に職」資格ランキング
社会人でも取得出来る現実的でお金になる「手に職」資格のランキングを発表します。
「手に職」をつける本来の目的は自分のスキルをお金に変えることです。
難関資格を目指して一発逆転を狙うのも良いですが、人生のギャンブルに時間を投資するよりも現実的でお金に直結するスキルを身につけたほうが収入アップが見込めます。本来の目的を見失わず、あなたに合った現実的に使えるスキルを身につけましょう。
1位:ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーはお金のプロです。ファイナンシャルプランナーの資格を勉強することで節約術が身につきます。1万円稼ぐのも1万円節約するのも残るお金は同じです。保険や税金など、普段意識していない部分で無駄な支出を払っている人がたくさんいます。
ファイナンシャルプランナーの資格を勉強することは現在の本業に関わらず無駄な支出を減らす強力なスキルになり、得た知識を他人にアドバイスすることでお金にもなる一石二鳥なスキルです。
ファイナンシャルプランナーを仕事にしなくても、節約という観点からも知っておくと金銭面で損をしないスキルになるため「手に職」をつける意味では最もオススメできる資格です。
2位:心理カウンセラー
心理カウンセラーは人の悩みや相談を聞いて心の悩みを解消する仕事です。人の悩みの9割は人間関係とも言われるほど人間関係に悩む人はたくさんいます。
心理学の知識を知っていれば、あなた自身が円滑にコミュニケーションを取る事が出来るようになります。こちらの資格も心理カウンセラーとして働かなくても、現在の仕事に活かせるスキルになります。
心理学を知れば人付き合いが上手くなります。上司に気に入られて昇格したり、売上に直結する大切なお客様との商談が上手くまとまったり、プライベートの交友関係も円滑になります。仕事もプライベートも充実する人生に役立つスキルです。
心理カウンセラーとして働く場合でも副業からでも始める事が可能で、生涯使える「手に職」スキルです。
3位:MOS
MOS(Microsoft Office Specialist)はExcelやWord、PowerPointといったITスキルが身につく資格です。Officeソフト(Excel、Word、PowerPoint)は多くの職場で使用されており、使えて当たり前のスキルになってきています。
マクロ(Officeソフト内で自動で動くプログラム)を組めるレベルになれば無駄な業務を自動化でき、生産性が大きく向上します。お金には直結しませんが、生産性を向上させ社内評価を上げるのに役立ちます。
パソコンに弱い人は勉強するべきですが、パソコンに強い人でも改めて勉強してみると便利な機能を使いこなせてなかったりします。一度正面から向き合って勉強しなおしてみると新しい発見があり、作業効率化に役立ちます。
4位:簿記
簿記は会社のお金を管理・記録するスキルです。資格の難易度が低く、事務職なら転職でもアピール出来る資格です。
この資格を取っておけばお金を管理するスキルが身につきます。平社員の間は不要ですが、昇格して立場が上がっていくほど見積り・設計書などのお金に関わる業務が増えます。「簿記が出来るから昇格出来た」というパターンもあります。
どこの会社でも通用するお金に関するスキルですので、身につけておいて損はありません。現代では会計ソフトが充実しているので、簿記3級レベルの知識があれば十分通用します。簿記3級は難易度が低く、すぐ取得出来るパフォーマンスの高い資格です。
5位:TOEIC
TOEICとは、Test of English for International Communicationの略称で、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストです。
600点以上取れるようになれば履歴書に書けます。英語のスキルは人を選びます。必要な業種もありますが、ほとんどの人は不要なスキルでしょう。
よく「英語、IT、簿記は三大スキル」と言われますが、「手に職=安定してお金に変えるスキル」という視点でみると、お金になりにくいスキルです。
現在では音声認識の技術が発達し、ドラえもんの「翻訳こんにゃく」のような、リアルタイムで翻訳出来るツールをGoogleやMicrosoftが発表しています。
現在はまだまだ翻訳のレベルが低く翻訳の需要はありますが「手に職」という視点でみると、今後ITで補われていく可能性が高く、お金なりにくいスキルですのであまりオススメしません。
女性におすすめの手に職資格
女性におすすめの手に職資格をご紹介します。
「会社で昇格して、大きく稼ぎたい!」というよりも、安定して働ける仕事に就きたい女性は多いのではないでしょうか?
女性は子育てや家事があるので、融通のきく仕事につきたいと思うのは当然のことですよね。
20代・30代・40代の年代別のおすすめ手に職資格をご紹介します。
20代に女性におすすめの手に職資格
20代の女性におすすめの手に職資格をご紹介します。
20代は脳が活発で新しい仕事でも素早く覚えることが出来る年代です。難易度が高めの手に職資格を専門学校に通い取得しても良いですね。
通学中の収入はなくなりますが、将来への投資と考えれば安いものです。
20代女性には資格取得の難易度は高いですが取得すると強力な手に職資格をご紹介します。
看護師
看護師は給料が高く、一生仕事に困らない安定した手に職資格です。
給料も高く、労働者のほとんどが女性です。女性の手に職No.1資格といっても過言ではありません。
看護師は常に人手不足ですので、資格を持っていればこちらから会社を選べる立場になります。「雇ってください!仕事ください!」なんてこちらからお願いしなくても「来てください!お願いします!」と会社から言われます。
「給料も高くて仕事探しにも困らないって、何か裏があるんじゃないの?」と思いませんか?
看護師は給料が高い分、仕事内容が大変です。人の命と接する仕事です。病院によっては夜勤もあるので、精神的・肉体的負担が高い仕事です。
若いうちに大変な病院で経験を積んでおけば、将来日勤(昼間のみ)の病院で即戦力として高給で働ける未来が待っています。
「若いうちの苦労はお金を払ってでもしろ」なんて言葉がありますが、若いうちに努力して将来楽したい人におすすめの資格です。
行政書士
行政書士は資格難易度は高いですが、取得出来れば手に職になる資格です。
「若いうちは苦労してもいいけど、看護師のような体を動かす仕事よりデスクワークが良い」という人に向いています。
20代は行政書士として雇ってくれる会社はたくさんあります。年齢が高く、実務経験のない士業は企業側としては扱い辛いので、若い人を好みます。
看護師と同様に若いうちに経験値を積んでおけば「実務経験のある人なら即戦力になる」と企業側も判断するため、年を重ねても仕事に困りません。
また、ランサーズなどのクラウドソーシングで個人で仕事を受けることも可能です。子育て中で家から出れない時期であっても、在宅で高い収入を得ることが可能です。
若さは武器ですので、将来のことを見据えて若いうちにスキルと経験を身につけてしまいましょう。
30代・40代女性におすすめの手に職資格
30代・40代女性におすすめの手に職資格をご紹介します。
30代・40代の女性は子育てで忙しく、育児疲れが起きやすい年代です。女性が多い職場で育児に理解があり、時間に融通の効く仕事がおすすめです。
医療事務
医療事務は残業が少なく労働者のほとんどが女性です。「子供が急に熱を出した!病気に連れていかないと・・・」なんてときにでも休みが取りやすいです。
医療に関わる職場ですので、病気への理解があるんですね。
残業も少なく夕飯時に帰宅出来るので、子育て中のママさんにはありがたい職場です。医療事務の資格は必須ではありませんので、資格取得よりも実務経験が大切です。医療事務の仕事がしたいなら、参考書よりも求人誌を読み漁りましょう。
介護福祉士
介護福祉士は人手不足で雇ってくれる企業が多いです。医療事務に比べると男性も多い職場ですが、育児に理解のある職場も多く、今後親の面倒をみるときのスキルになります。
子育ても大変ですが、将来的には親の介護も必要になってきますよね。
介護の知識と経験があれば、親の介護が必要になった時にも柔軟に対応出来るようになります。
こちらも夕飯時には帰れる職場が多いので、主婦に人気の仕事になっています。
WEBデザイナー
webデザイナーは最近女性の人気が上がっている技術職の手に職資格です。
パソコンを使ってイラストやアイコンを作ったり、HTMLやCSSを使いホームページのデザインを作る仕事です。
技術が求められる仕事ですので、まさに手に職資格といえます。
女性が多い職場ですので、育児への理解を得やすいですね。
WEBの世界は進歩が激しいので常に勉強し続けることが求められます。常に勉強し続けれる人は少ないので、デザインやWEBの世界が好きな人なら生涯食いっぱぐれることはないでしょう。
老後でも仕事が出来る手に職資格
老後に役立つ資格をご紹介します。
定年退職しても「まだまだ働きたい!」という気持ちはありますよね。でもいざ探してみると「なかなか仕事が見つからない・・」という人も多いのではないでしょうか?
「定年退職した老後でも仕事がしたい!」という人に役立つ資格をご紹介します。
ビルメンテナンス関連資格
ビルメンテナンス業は老後の仕事としてとても人気があります。
ビルメンテナンス業で働いている人は定年退職した人が多く、仕事もほとんど座っているだけでたまに点検があるだけの簡単なお仕事です。
楽な仕事を求めて就職してくる若い人もいます。
具体的には以下の資格です。
- 二級ボイラー技士
- 危険物取扱者乙種4類
- 第二種電気工事士
- 第三種冷凍機械責任者
- マンション管理士
- ビル管理士
- 第三種電気主任技術者
ビルメンテナンスは職業訓練校でも人気がありオススメです。同じ志をもった仲間が出来て、楽しく勉強出来ます。
ビル管理士(正式名称:建築物環境衛生管理技術者)や第三種電気主任技術者は難関資格です。年単位の勉強が必要となる資格です。
ビルメンテナンス業界は資格取得=給料UPというわかりやすい給与体制を取っている業界です。「定年退職してやりがいが見つけられない」という人でも資格の勉強を通じて自己成長欲を満たすことが出来ます。
資格の種類も幅広くたくさんの資格があるので飽きが来にくいうえに、同年代が多く楽しく働ける職場環境があります。
オフィスビル・マンションなどは楽な職場が多いですが病院・ホテルの勤務や、巡回ビルメンテナンスは楽な職場は少ないです。
あなた自身がどのような働き方を求めているかよく考えて、ご自身に見合った職場を選ぶようにしましょう。
資格がなくても業務が出来る落とし穴資格
資格がなくても仕事が出来てしまう落とし穴資格をご紹介します。
国家資格でも”名ばかり国家資格”がたくさん存在しています。
具体的には以下の資格です。
- 調理師
- 製菓衛生師
- 介護福祉士
- 社会福祉士
この資格は、資格を持っていなくても仕事が出来ます。
お店を開きたければ、簡単に取れる「食品衛生責任者」で十分ですし、介護福祉士じゃなくても介護職員になれます。
資格取得を目指す際は、取得意味のある資格なのかよく調べてから勉強を始めましょう。
2:時間をかけて手に職を得る職人
資格以外の手の職として資格が一切いらない職人があります。
時間をかけて少しずつ技術を積み身につけていく「手に職」です。
具体的にには以下のような職業です。
- とび職人
- お菓子職人
- 仏壇職人
- 漆塗り職人
- 桐箪笥職人
伝統工芸品などの職人は人間国宝も目指せます。
見習いから始まるため、最初は安月給で長時間労働であることが多いです。中途半端な気持ちで職人の世界に飛び込むと挫折します。本気の人だけ目指しましょう。
3:自力で稼ぐ手に職、独立
最後に紹介するのが自力で稼ぐ手に職、独立です。
先に紹介した2つの手に職は就職を意識した職業ですが、ここで紹介するのは独自、起業するための”手に職”です。
独立出来る「手に職」を身につけると会社に所属しなくても一人でお金が稼げます。
例えば、フリーのデザイナーやコピーライターなど、いわゆるフリーランスの人がこの手に職を持っている職業になります。
僕がオススメしている「3年後当たり前になる新しい働き方」もこのタイプの”手に職”になります。
資格などは一切不要で実力がすべての世界です。実績を出せば出すほど安定して稼ぐことができるようになります。
手に職だけあっても安定はない。結局、お金の勉強は必要。
手に職の本当の意味はお金になるスキルを持つことです。
「手に職」で安定を求めながらも、失敗している人の多くは「資格さえ取れてばすべて上手くいく!!」と勘違いしているところにあります。
一昔前であれば、資格さえ持っていればお金になったかもしれません。
しかし、今は技術が高く買われる時代ではありません。高い技術をもっていても、技術の安売りをしている企業との競争にさらされ、どんどん価値が下がっています。
全国にある美容室を考えてみてください。
経営が上手くいっている美容室は、技術力の高い美容室でしょうか?
必ずしもそうではありませんよね。
技術が低くても、集客に成功している美容室が安定した収益をあげているのです。税理士や弁護士でも同じことです。
良い技術を身につけても、その技術は安く買いたたかれてしまいます。
そうならないためには結局、「どうやったらお金を稼げるのか?」という問題を避けて通れません。
お金や仕事で常識とされていたことがどんどん変化しています。
⇒お金と仕事の新常識!100万のロレックス=自己投資。弥生時代=起業ブーム。
「手に職をつけたら安心!」と考えるのではなくて、そもそも「これで本当にお金は稼げるのか?」と考えて、現実とむきあってみてください。
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- 今の職場に不満を感じる
そんな不安・不満を解消する新しい働き方であり、
現在一部で当たり前になってきている働き方です。
今後この事実を知らない人は損をすることになると思います。
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